内容説明
随筆。短編小説。植物学こぼれ話。月の光は憂愁を深め高い香りが枝葉にたゆたう。
目次
菊日和(巻頭詩)(天野忠)
菊作り(石田波郷)
菊人形(柴田宵曲)
菊(内田百〓)
菊―食物としての(幸田露伴)
木犀の香(薄田泣菫)
玉川の草(泉鏡花)
しらくちの花(長塚節)
芒(田村隆一)
黄金色のバブルの花(五木寛之)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
チャーリブ
39
『花の名随筆』シリーズの十月の花。植物研究者、歌人、俳人、詩人、小説家などの20人余りの短い作品が集められていますが、一番興味深く読んだのは、五木寛之の「黄金色のバブルの花」。セイタカアワダチソウのことです。かつては筑豊の土地の象徴のような存在だったとか。ボタ山を埋め尽くすように黄色い花が咲いていたそうです。そしてボタ山が消えるとともにセイタカアワダチソウの東上が始まり、列島改造とともに全国に広がっていきます。この草は戦後日本の異常な高度成長のシンボルだったとか。確かに往時の勢いは、もうないですね。○2022/10/18
竜王五代の人
3
紅葉と収穫の秋の十月。中村浩先生の、カラスウリのカラスが鳥類のカラス由来ではないというウンチク話と、小川真先生の毒キノコ話が面白かった(後者でキノコの毒性には個人差があるので、クリスティー(ら)はトリックに使ってないという話、毒草の個人差を生かしたのをたまたま読んだところなので、はてね? と)。山口誓子先生は有名な俳人かもしれないけど、冒頭の、数学の大かっこ「〔」に似ているうんぬんという路線の説明がよく分からない。この人は論理的な文章が書けない人だと見限った。 2022/09/12
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