内容説明
蓑田胸喜が吼え、美濃部達吉は苦吟し、近衛文麿は挫折する。そして、マッカーサーがやって来た―。デモクラシーと国体の狭間で激しく揉まれ、敗戦の混乱から新しく蘇る「憲法」の死と生。大正・昭和戦前篇。
目次
第1章 大正デモクラシーのなかで(大正初期の論調;帝国憲法発布30周年)
第2章 「憲政の常道」から「非常時」へ(治安維持法と統帥権干犯問題;天皇機関説をめぐって)
第3章 明治憲法体制の崩壊(新体制と国家総動員;帝国憲法発布50年;敗戦まで)
第4章 帝国憲法の「改正」(政府内部の動き;「改正」をめぐる論議;マッカーサー草案の成立)



