出版社内容情報
名を呼ぶことさえ憚られた女性の秘密の図説文化史。
内容説明
ヴァギナは、女性の快楽の住処であり、男性たちを魅惑してきた神秘の泉であり、世界の創造の起源である。しかしながら、長い歴史の中で、その名を呼ぶことさえ憚られ、神秘のベールに包まれてきた。本書は、世界的なセクソロジー学者によって、解剖学的な知見から、女性の快楽やオルガスムの神秘、世界のさまざまな文化における不可思議な風習まで、古今東西の「女性の秘密」をめぐる驚くべき歴史を、医学史・文化人類学・最先端医学など広大な視野から探究した、世界でも初めての図説・文化史である。
目次
開かれるパンドラの箱―「世界の起源」をめぐる旅への招待
ヴァギナの言語学―それは、どのように呼ばれてきたのか?
ヴァギナの解剖学―解き明かされてきた神秘
オルガスムの生理学―性的快楽のメカニズム
「処女」をめぐる文化史
フロイトとオルガスム
生殖の不思議とそれをめぐる歴史
セックス・トラブル―セクソロジー・カウンセリングの現場から
クリトリス切除の歴史
子宮と医学の文化史―女性器触診の歴史
バイブレーターの歴史
ヴァギナの匂いと味について
ヴァギナへの恐怖と嫌悪の歴史
ヴァギナの美と理想の歴史
著者等紹介
ドレント,イェルト[ドレント,イェルト][Drenth,Jelto]
オランダを代表する性科学者(セクソロジスト)、医師。「オランダ性科学者協会」代表。性に関するあらゆる問題の相談・診察を行なっているクリニック「ルトガース・ハウス」に所属し、カウンセリングを行なっている
塩崎香織[シオザキカオリ]
オランダ語を中心とした翻訳者・通訳者。1972年生まれ。国際基督教大学卒業。1997年よりオランダ在住
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