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目次
哲学者であること(串田孫一)
哲学(小林秀雄)
一年有半・続一年有半 抄(中江兆民)
ナカエニスムと西田幾多郎―『続一年有半』再考(中村雄二郎)
フランス哲学についての感想(西田幾多郎)
初めて西田幾多郎の名を聞いたころ(和辻哲郎)
イデーを見る人(谷川徹三)
九鬼哲学の周辺(寺田透)
ギリシャの自然と天才(湯川秀樹)
樽の中の哲学者のことなど(長田弘)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tieckP(ティークP)
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さいきん、いろんなジャンルの文体を読みたいと思って、この名随筆シリーズに目を付けている。本書はテーマが哲学だけに、どうしても中身が空っぽなのに文章に酔わされる、といった随筆の真髄らしきものは少なかったかもしれない。とはいえ、萩原朔太郎のニーチェ論は簡潔にして本質を捉えた名文だと思うし、湯川秀樹や埴谷雄高といった、哲学畑ではない人の随筆には、むしろ「生きた哲学」とでも言うべき生活との近さが感じられて深く思わされた。全体としては、哲学と詩の相互の関係性を強調するものが多かったのが印象的でおおいに頷かされた。2012/11/17
もた
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「後のものが前のものを即かず離れず追ってゆく恰好になっている」(あとがき p.249)、哲学をテーマにした随筆集。 哲学者たちに将棋を習わせてみたらどうなるかを考察している、廣松渉「雪隠籠りの哲学」が面白い。2012/05/05