内容説明
伝播、浮遊する文化の源。南・北の遙けき路を越え、東の涯て、列島に流入する人びとが携えてきたもの。
目次
はじめに―日本人の誕生
日本民族と自然環境〈抄〉
火山噴火と古代の自然
旧石器時代の歴史はさけて通れない
照葉樹林文化帯
東アジアの自然とナラ林文化
縄文巨木文化
芋栽培と月信仰
南で生まれた北海道犬
弥生文化の特質
DNAからみたイネの道
人口爆発―縄文・弥生に何が起こったか
弥生人の由来について
鉄と青銅は村をつなぐ
徐福は日本に来たか
日本文化のかたち
著者等紹介
埴原和郎[ハニハラカズロウ]
1927年、福岡県生まれ。51年、東京大学理学部卒業。58年、理学博士。85年、日本学術会議会員(2期)。東京大学教授、国際日本文化研究センター教授などを経て、88年~東京大学名誉教授、93年~国際日本文化研究センター名誉教授。専攻は自然人類学。骨や歯の統計学的処理による性・年齢の推定法を案出、さらにその人類学的データベースの構築により日本人二重構造説を提唱
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