内容説明
謙信女人説を裏付ける10の証拠。上杉謙信、瞠目の事実。
著者等紹介
八切止夫[ヤギリトメオ]
1914~87。小説家。名古屋市生まれ。日本大学、明治大学で講師を務めた後、64年、「寸法武者」により第三回小説現代新人賞受賞。67年、『信長殺し、光秀ではない』『寸法武者』を刊行。以後、“八切史観”とよばれる独自の史観に基づく歴史小説や評論など膨大な著作を発表
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感想・レビュー
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tekesuta
4
上杉謙信その人のことよりも、川中島決戦での独自の解釈が面白い。あの一騎打ちは謙信ではなくて荒川伊豆守だという。まあ確かに謙信がやってきたという方が虚構めいてるような感じはする。 2011/11/14
紫
3
上杉謙信女性説のルーツ? 長編なのかと思いきや、別個に発表した中短編3編に女性説の論考を繋ぎ合わせたといった構成。100ページ近いボリュームの川中島の戦いは、入れ替わり立ち替わりに登場する武将たちの戦いの連続でして、流れるような名調子で淀みなく読み進めることができるものだから、振り返ってみると内容が頭にぜんぜん残っていなかったりするくらい(笑)。まあ、通俗歴史小説。驚いたのが謙信が男として生きることになった理由。重度の疱瘡を煩ったせいで御面相が……男装の麗人を期待した読者諸氏、残念であります。星3つ。2019/05/25
Berlin1888
3
『信長殺し、光秀ではない』と並ぶ、この人の代表作。あちらが現代人(著者?)による検証だったのとは違い、こちらは上杉謙信女性説を前提とした伝奇歴史小説。『影武者徳川家康』や『女信長』の謙信版だとお考えください。こちらが本家本元なんですが。『信長殺し、光秀ではない』よりもこちらの方が楽しめました。異端の説にもとづく歴史小説というジャンルを切り開いた大快作。2016/12/10
冬春
3
よくもこんなことを思いついたものだと、ある意味、感心する。
冬至楼均
2
ネタ小説。2014/10/12