内容説明
天狗のもとで5年間修行してきた「神童」寅吉、前世の記憶を鮮明に覚えている「生まれ変わり少年」の勝五郎…19世紀初頭の江戸に突如出現したオカルト現象の解明に乗り出した、奇才の国学者平田篤胤。苦難に満ちた生涯の中で魂のアルケオロジーを希求し続けた、その学問の深奥に迫る。
目次
序章 鎮魂帰神法と心霊研究
第1章 古道学と霊学と民俗学
第2章 平田篤胤の思想形成
第3章 幽界の秘密を解読する―仙童寅吉の仙界通信
第4章 生まれ変わりの秘密を解読する―再生少年勝五郎との出会い
第5章 死と再生のはざまで―臨死体験研究の先駆
第6章 言霊の秘密―音声と文字の神秘的解釈学
第7章 久延彦祭式と鎮魂行法
第8章 原宗教としての日本神道というヴィジョン―その世界宗教との関係
終章 平田篤胤の神界フィールドワーク
著者等紹介
鎌田東二[カマタトウジ]
1951年徳島県生まれ。武蔵丘短期大学助教授。東京自由大学運営委員長。博士(文学)。専門の宗教学の範囲にとどまらず、猿田彦神社の「おひらきまつり」や「神戸からの祈り」「虹の祭り」などの新しい祭りの創出や各種イベントを開催。1998年12月12日、一念発起して「神道ソングライター」となることを決意。2001年ファースト・アルバム『この星の光に惹かれて』をリリース。現在も各地でコンサートを開いている
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