内容説明
癌を告知された七十九歳の老人が、何十年ぶりかに、岡山懸下の故郷の町を訪れ、打ち捨てられたままになつてゐる先祖代々の墓所を整地して、自分の入る場所を作る物語である。第6回岡山・吉備の国内田百〓文学賞受賞作。
著者等紹介
黒藪次男[クロヤブツギオ]
1922年、岡山県生まれ。大阪専門学校数学科卒業。元小学校教諭。第三回「岡山・吉備の国」文学賞長編小説部門優秀賞受賞『教師』。文学同盟員、日本作文の会会員
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