出版社内容情報
太宰と共に玉川上水に身を沈めた山崎富栄。生前の富栄を知る著者が、文士らのウソを暴き、その実像と死までの経緯を詳細に描く!
内容説明
太宰と共に玉川上水に身を沈めた山崎富栄。生前の富栄を知る著者が、文士らのウソを暴き、その実像と死までの経緯を詳細に描く。
目次
玉川上水考―水底は白骨でいっぱいさ
「戦争未亡人」―“You’re my sunshine”
三鷹下連雀余録―姿のいい、綺麗な方
憲法記念日―太宰治と女たち
セクレタリー―恋をする女ふたり
はじめての遺書―一緒に死のうね
治子誕生―顔がはれるくらい泣きました
優しさと弱さと―人偏に憂うると書いて
多難の年―サッちゃん、僕を頼むよ
熱海行―愛しているときは苦しい
情熱と衰えと―さっちゃんは完全な看護婦
グッド・バイ―離れないで守ってね
玉川入水―御一緒につれていっていただく
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あすか
2
以前から太田静子さん治子さん母子と山崎富栄さんに関心があり、ただただ純粋に太宰を愛した、いわば太宰の犠牲者であるにも関わらず彼女たちに対する世間の眼が冷たいのを残念に感じていた。この本は山崎富栄さんの遠戚が書いたということで、やや客観性に欠け身内贔屓に傾いており富栄さんを擁護し過ぎている点も多々あるが太宰研究には貴重な資料だと思う。 太宰に尽くすだけ尽くして亡くなったのに太宰と一緒のお墓にも入れず、ずっと悪女扱いされ誹謗中傷されてきた山崎さんであるが、この本によって彼女の理解者が一人でも増えることを願う2013/03/17
aki
1
読了2024/06/08
ピノコ
1
山崎富栄については、確かに酷く書かれたものをよく目にしてきた。彼女については、彼女の日記からその人を想像したりしていたが、この本は、太宰と出会う前の富栄を知る人の書いたものなので貴重だ。サッちゃんは、わたしが想像していたより美人だったし、頭も良かった。著者が富栄と一緒に過ごしたのはそんなに長くないようなので、内容のほとんどは様々な本の組み合わせとなっているが、イキイキと過ごしていた時の富栄の様子やエピソードを知ることができた。2013/10/30
lovejoy
0
★★★★★2024/03/17
クラゲです。の読書部屋
0
山崎さん視点で見るとまた違うものが見えてくる。2022/07/25