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内容説明
文字になろうとする絵。絵になろうとする文字。漢字辞書から文革ポスターまで、不思議中国のカタチを解きあかす。
目次
1 辞書の人たち(「晩書百篇」のダイナミズム;辞書の人たちに会いたいな)
2 天書綺譚(文字ならぬ絵・絵ならぬ文字;天書綺譚―バベルの塔の蒼頡たち ほか)
3 彷徨える画廊―私設「新中国図像展」(新千年図像晩会;元首をめぐる図像芸術 ほか)
4 中国飛翔計画図説
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
∃.狂茶党
2
本書は、いろんな文章を束ねたもので、必ずしも図像に限定したものではなく、中国あるいは中国人の想像力についての本です。 世界最大の表意文字、無数と言っていいほど、今もなお新字や異体文字がうみだされ、形だけ伝わる文字が保存される、もうひとつの世界。 『文字禍』円城塔の種本の一つと思われます。 あまりにも文字が多いので、中国の人は、漢字の違い間違いと言ったものに、比較的寛容であるようで、そのことがまた、無数のバリエーションを生み出すことにもつながるのでしょう。 ボルヘスを思い起こさせる話です。 2021/10/21
てまり
1
漢字の面白さの話が大半だった。文字そのものが成長し、口語での言葉が違う国でも響き合うものがあるというのはやはりロマンがありますね。絵については子供の絵がかわいすぎるのよ。丸々としたバラ色の頬、なんでこんなにかわいいんだろう。2024/06/22