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内容説明
トラウマ理論が、「歴史」を変える。20世紀が置き去りにした〈記憶〉を21世紀へ届けるために―。トラウマ概念を共同体・国家へと応用し、歴史の“記憶”と“忘却”のメカニズムを探る。
目次
第1部 トラウマ記憶と物語記憶(トラウマの記憶―画像、音声、そして証言;苦しんでいるのは誰なのか?―他者のトラウマへのコンパッション ほか)
第2部 トラウマを語る声(治癒への回路としての声帯―バタフライ・ナイフの一撃;声の殉教者・尾崎豊―日本語高低アクセントの反乱 ほか)
第3部 共同体のトラウマ(共同体はセラピーを必要としている―クレオールのアメリカ合衆国;父の声と国家アメリカ―『大統領の娘』:人種の混交/テクストの混交 ほか)
第4部 未来へのトラウマ(精神医学と共同体―歴史を語る者の位置;起源という暴力を記憶せよ―未来へかりたてられる共同体 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1
再読。トラウマの共同体は可能かという問いを逆転させて、そもそもトラウマ(=「外傷」)という一撃がなければ、共同体はそもそも不可能であるというのが、アメリカ合衆国の建国やデリダの『法の力』を分析しながらその「起源」を探っていくのだが、どこか散漫な印象を免れ得ない。これはつまらない邪推だが、「栃木女性教師刺殺事件」をわざわざ一章取り上げたのは、キムタク主演の「ギフト」におけるバタフライナイフの影響を云々されていたからだろうな。なぜかというと、別名義の篠原沙里で『SMAPクロニクル』とかいうのを書くような人で笑2017/05/03
396ay
0
卒論用。そんなに主要な参考文献にはならなかったかも…→いや、第10章のヒステリーについての論文は何かよさそう。それだけ印刷しました。大学図書館より。2020/10/08
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