内容説明
ベル・エポック最高の美女。プルースト、コレット、コクトーが競ってモデルとした社交界の女王にして、パリ・レスボス界の女神。その伝説に満ちた謎の生涯を初めて明らかにした傑作!プルースト賞、グラン・ヴェフール歴史賞同時受賞。
目次
汚れなき小さなヴィーナス―1869~78年
修道院の「血まみれ猫」―1878~85年
あまりにも亭主然とした夫―1886年7月15日
放蕩の傑作―1889~90年
「超一流のオリゾンタル」―1891年
メイヤック、ロラン、ポトッキ、その他の愛人たち―1892~95年
ヨーロッパのセイレーン―1896~97年
もう一人のリアーヌ―1898年
ナタリー―1899年
ドル箱スター―1900~01年〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆずこまめ
2
ベルエポックを華やかに彩った高級娼婦達。こういう時代があった。晩年は宗教心に目覚めたということだけど、かつて自分が破産させた男性達のことはどう考えていたのだろう。2021/08/27
こみ
0
こんな人がいたなんて知らなかった。貧家の出でパリ最高の高級娼婦に登りつめ、名だたる著名人や王侯貴族を虜にし、結婚して本物の貴族になり、最後は敬虔なキリスト教徒として聖リアーヌと呼ばれ……。まさに波乱の生涯。 ただ登場する19世紀の著名人をあまり知らないので、本当のすごさはたぶん理解できてない。2016/04/24
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