内容説明
45年ぶりの帰郷が目にするアラファト専制下の擬制の自治。侵略者イスラエルの蛮行と無能な指導者との二重支配に喘ぐ民衆の苦悩を描く、痛憤のルポルタージュ。
目次
パレスチナ/イスラエルへ帰る
戦争と平和のあいだに迷いて
悲嘆の普遍性のなかのふたつの民族
アメリカの悲劇
サイードとパレスチナ問題(四方田犬彦)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
どんぐり
83
エドワード・サイード(1935-2003)が2000年に発表したパレスチナ関係の論文とエッセイ4編。それに訳者・四方田犬彦による「サイードとパレスチナ問題」の解説が付いている。最初の1編は、アラブ人とユダヤ人の一国家解決論を主張したサイードが、1992年に45年ぶりに帰郷した「パレスチナ/イスラエルへ帰る」。そこでは、イスラエル国家が成立した1948年から、大きな転換点となった西側とガザからなるパレスチナの22%をイスラエルが占領した1967年、そしてアラファトのPLOの変遷をたどることができる。→2025/01/01
たまきら
31
99年出版、パレスチナに生まれ、アメリカコロンビア大学で比較文学を教える教授による、私的でありながら俯瞰で物事をくみ取っているような、空虚な空間を思い出すようなエッセイ集です。…こんな知的な人が苦悩し続ける問題、小さな島国出身の私にはキャパオーバーだ。現在も変わらないこの状況にため息が出るが、この地の歴史はずっとそういうことの繰り返し。読み終わってただただ虚しかった。2024/09/06
岡本匠
11
「オリエンタリズム」の著者によるパレスチナ訪問記。訳者は四方田犬彦。巻末に四方田犬彦による「サイードとパレスチナ問題」が掲載されており、パレスチナ問題の歴史の概略が簡潔にまとめられており、本書の理解の手助けとなっている。本書自体は1999年に出版されているが現在に至るもパレスチナの和平は成し得ていない。2018/03/11
takao
3
ふむ2024/10/24
Maumim
3
パレスチナ問題を、自分がいかに理解していないか。 いかに、米国より=イスラエルよりの報道に洗脳されてきたか。 シオニズムとインティファーダ。 ホロコーストの歴史とパレスチナの現状。 「イスラエル地区の道路は広く、警官がよくて、手入れが施されている。パレスチナ側の道路は極端に狭くなり、轍ができていて、穴ぼこが空いている。まるで南カリフォルニアからバングラデシュに突然に移動したかのようだ。」2012/05/30




