内容説明
記紀の編纂に携わり日本国の原型を作り上げた男の驚異の全貌。父、鎌足の出自に隠された恐るべき秘密を探る若き不比等の遍歴時代。
感想・レビュー
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yonemy
1
初美マリンさまの紹介で読み始めた☆彡このあたりの歴史に弱い私にはショッキングで、一般的史実をググりながら読み進めている。このくらいの時代だと、どのようにでも解釈できるし、内容もドラマ性に満ちている。弱国ゆえ、優秀な渡来人が中央で活躍し、倭人はくずものと呼ばれ、卑しまれる。鎖国をしたくなる気持ちも分かった...現在にも通じるものがある。 不比等が父鎌足の真の姿を知ったところで1部は終わったが...教科書的知識はあるが、その後の不比等がどのように描かれるか楽しみだ(*^^)2018/05/12
ほっしー
1
鎌足、不比等の人物設定が興味深い。特に謎に包まれた鎌足の出自を、動乱の東アジア情勢に絡ませていて面白い。教科書や史実とは異なるが、こちらが本当なのかもと思わせる小説的面白さがある。エンターテインメントとしても上質。2010/09/09
葡萄
0
不比等を勉強しようと思い、読み始める。古くからの伝承や言い伝えには必ず真実が含まれていると思い読み進めるが、設定について行けず途中から冒険小説と割り切る。 そうすると、あっという間に読み切ってしまう本である。2019/10/14