内容説明
本書では、現代サラリーマンの原点を応仁の乱によって生まれ出た疾足(あしがる)に求め、それが戦乱という狂気の時代の中で、自修し脱皮し、やがて戦国武士として成長し、次期封建制の枠組みの中で、次第にサラリーマン化してゆく過程をさまざまな角度から見直してみたい。
目次
はじめに 狂気と正気の葛藤
序章 平成文化と東山文化と―戦国サラリーマンの発生
1章 燃え上がった狂気の猛火―サラリーマンの変質と成長
2章 近代雇用関係のめばえ―個人から集団へ
3章 就職戦線異常あり―試用期間・研修・定年制の萌芽
4章 戦国サラリーマンの初出勤―心掛けの重要さ
5章 自己主張は有効に―戦国武士のファッション
6章 冒険の向こうに適職がある―火花散らすデューダの実態
7章 マネー感覚、見栄と本音―人の心をとかすもの?
8章 得がたきは時、逢いがたきは友―一期一会の交わり
9章 戦国マドンナパワー―わらわも武士の妻なれば
10章 涙は胸の奥底に―戦争と平和と父母の情
11章 戦いすんで日が昏れて―勇士たちのリタイア