内容説明
ゾロアスター教の研究。ニーチェが捉え損ねたツァラツゥストラ(ゾロアスター)の本質に迫る。
目次
1 ゾロアスター教の概要
2 ゾロアストリアニズムの本質―ゾロアスター教の教義
3 イラン(ペルシア)のゾロアスター教―サーサーン朝の国教
4 中央アジアのゾロアスター教―発祥の地の信仰
5 中国のゾロアスター教―「〓教」
6 日本(奈良)に「ゾロアスター教」は届いていたか。
感想・レビュー
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韓信
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李家正文的なやべー本のようなタイトルだけど、いたってマジメな奈良県立大におけるゾロアスター教の国際フォーラムの講演録。日中のほかドイツやタジキスタンの研究者、はてはインドから神学校教授にしてゾロアスター教神官のパールスィーが登壇して儀式を実演するという多彩な顔ぶれで、ゾロアスター教の沿革から教義、イラン、中央アジア、中国での受容、そして日本への影響まで、文献や考古学的史料を駆使した幅広い研究成果を網羅しており、ゾロアスター教とソグド人に関心のある自分は楽しめた。講演録という性格上、内容が比較的平易なのも〇2023/05/07