内容説明
呉竹は、奈良の伝統としての墨文化に「墨液」と「筆ペン」という革新をもたらしました。本書は、呉竹の歴史にはじまり、日本で初めて筆ペンを開発した呉竹の知られざる開発秘話など、著者が墨とともに歩んできた人生を記録した物語です。
目次
第1章 呉竹のあゆみ(私の学生時代;呉竹の創生期 ほか)
第2章 呉竹と私(呉竹精昇堂に入社;希望叶わず総務へ ほか)
第3章 競合他社と海外進出(筆ペンで頭一杯の日々;好調の筆ペンに気をとられ… ほか)
第4章 優秀なる商品、必ず勝つ(勝ってカブトの…初心にかえる;経営者一族であるが故にやらねばならないこと ほか)
第5章 墨とともに歩んで(地元私立学園の理事長に;生かされた命 ほか)
付録 墨を語る
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
活字スキー
20
奈良ブラの終わりに駅近の本屋さんで「せっかくだから何か奈良系の本でも」と思ってとりあえず目についたものをお持ち帰った。明治35年から続く奈良の書道用具メーカー「呉竹」創業家に生まれた著者による回想録。モラトリアム期から新入社員、やがて昭和のサラリーマンらしい奮闘で様々な困難を乗り越えてゆくビジネス関係の話が多かった。タイトルや表紙からは、もっと「墨を愛し墨に愛された墨バカ日誌」みたいなのを期待していたのだけれど、そういうのはもっぱら現役を退いてから講演等で語るようになったらしい。2021/12/22
くろねこ。
2
墨や筆ペンの会社の社長さんのお話。わかりやすく 読みやすい。2021/09/15
Go Extreme
2
呉竹のあゆみ:私の学生時代 呉竹の創生期・成長期・発展期 呉竹と私:呉竹精昇堂に入社 希望叶わず総務へ クレタケブラペンの誕生 ジェットペン 筆ペンの開発 デザインの工夫 テレビ宣伝を仕掛ける 筆ペンに賭ける 競合他社と海外進出:筆ペンで頭一杯の日々 新たな試みには反対が 企画という仕事 社外・社内の壁 海外市場拡大 優秀なる商品、必ず勝つ:勝ってカブトの初心にかえる 墨とともに歩んで:地元私立学園の理事長に 生かされた命 あせらず・あわてず・あきらめず 人の心を動かす 4つの仕事観 墨を語る2021/07/25