看護を語ることの意味―“ナラティブ”に生きて (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784878041204
  • NDC分類 492.9
  • Cコード C3047

内容説明

語り、問い続けてきた看護。“看護におけるナラティブ”をキーワードにした先見の書。新装版で刊行。

目次

第1章 看護ナラティブの蓄積と技術化への道(心に残った場面・人・実践を語る意味;患者とともに創る看護ナラティブ―経験を流さず注意深く洞察する ほか)
第2章 生活行動援助の価値づけを(ナイチンゲールの看護観を臨床に活かす;豊かな食事を看護で―食べる環境を整えよう ほか)
第3章 看護のアイデンティティとは何か(危険信号が点滅するなかでの思い;優れた実践活動を可能にする条件とは ほか)
第4章 これからの看護(人間が人間をケアすることの意味と価値―補完代替医療における看護の可能性;チーム医療における看護の主体性 ほか)
終章 あとがきにかえて(生きてきた道)

著者等紹介

川嶋みどり[カワシマミドリ]
1931年、京城(現・ソウル)にて生まれる。1951年、日本赤十字女子専門学校卒業。日本赤十字社中央病院小児病棟勤務、日本赤十字女子専門学校専任教員、日本赤十字女子短期大学助手、日本赤十字社中央病院耳鼻科外来係長を経て、1971年退職。現在、健和会臨床看護学研究所所長、一般社団法人日本て・あーて、TE・ARTE、推進協会代表理事、日本赤十字看護大学名誉教授。東京看護学セミナー結成(1965年)より現在まで世話人代表。1971年毎日新聞社第1回「日本賞」(共同研究)受賞。1995年第4回若月賞受賞。2007年第41回ナイチンゲール記賞。2015年第1回山上の光賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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アナクマ

31
「看護(学)とは何か、具体的経験の中から探り出し創り出すこと」を仕事を通じて深めてきた1931年生まれの著者のふりかえり。◉03年「人間が人間の世話をする価値については、残念ながら未だあまり評価されているとは言えません」が「ナラティブの宝庫」でもある現場。◉「ナラティブ」が腑に落ちきっていないが、語ること/それをききとることの重みが、歳とともに増している自覚とともに読み進める。キーワード→ 患者とともに創る語り/体験を語る/意識化/技術化を意図する/技術修得の道筋、などは汎用性のある視点だと思いました。2021/09/07

なこ

2
「人々が看護師を雇う目的は労を厭わず働く人手である」とあるように、看護2大業務の診療の補助が大きなウエイトを占めている。しかし、高度医療、ITの発展に伴い、人間が人間をケアすることの価値が見直されてきている今、"療養上の世話"の価値も見直されるべきである。病気や障害で基本的生活行動(食事や排泄など)が出来なくなることは、その症状以上に辛いことがある。それを取り除くことは本来その人が持つ自然治癒力を発揮させることができ、そこに看護独自の奥深さがある。しかし、看護効果の実証、実行、質の統一は非常に難しい印象。2022/04/28

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