- ホーム
- > 和書
- > 教養
- > ノンフィクション
- > ノンフィクションその他
内容説明
北海道の積丹・豊浜トンネル崩落事故から18年。犠牲者20人。その家族と真摯に向き合った新聞記者。事故の本質、家族の悲しみと憤り、命の尊さに迫った著者、渾身の力作!トンネル崩落事故を描いた傑作長編。
著者等紹介
溝口徹[ミゾグチトオル]
1968年、札幌市生まれ。中央大学法学部卒。経済誌記者を経て93年、北海道新聞社入社。社会部で道庁裏金問題などを取材。余市支局、釧路報道部などで警察、行政、環境問題など幅広い分野で取材活動を続ける。2003年、読売新聞東京本社に入社。長野支局、横浜支局などを経て、13年から新潟支局デスク(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
びす男
62
記者として、現場に行くことの大切さを教えてくれる一冊。現場にこそ衝撃があり、悲しみがあり、憤りがある。そこに立ち会わないと、わからない。仕事をしていて「書けない・書かない」ことの多さを実感する毎日だが、現場で見聞きしたことは確実に記者の中に蓄積していく。それは文字にならなくても、行間から滲み出てくる。ここまで深い取材をして、記事が書けたらと思う。2015/07/22
てくてく
2
豊浜トンネル崩落事故を題材とした作品。どうしても書店で見つけられず、図書館で借りました。事故当時TV中継を見ながら1日も早い救出を祈っていたことを思い出しました。若い新聞記者の目を通した作品となっていますが、出来ればルポという形で読みたかったです。作者≒記者の森口なのでしょうが、フィクション仕立てにする必要性は感じませんでした。ただ事故を風化させない取り組みは必要だと思います。2014/07/23
かぐや.
1
少し前に豊浜トンネルを通り事故の事を思い出していました。タイトルを見て山岳小説だと思い手に取ったら、あのトンネル事故の本でした。 あの事故から21 年も経ったのですね。今でもテレビの画面が目の前に浮かびます。でもそれ以上は知らなかったし、知ろうともしなかった。 今回読んで感じたのは、自然の怖さと1秒の怖さ、どんな小さな組織にもある縦社会の空しさです。自然より優位に立つのではなく、寄り添っていけば自然もやさしく包み込んでくれるのではないかと思いました。2017/05/29




