内容説明
アジアから来た人々がコンビニや外食店で働いている―こうした光景は今や日常となっている。その中には、非正規移民、難民、無国籍の人もいる。彼/彼女らは日本社会で、さまざまな困難にめげず、たくましく生きている。目にうつらない人をみる、とどかぬ声をきく。私たちはアジアから来た人々と、どう共生して行くのか。
目次
第1章 社会をきりひらく一世(ロヒンギャのゆくえ;タミルの悲劇、いまだ終わらず;地域にくらすクルド人;ベトナム出身のシスターの足跡;山の民からの声)
第2章 開拓精神をひきつぐ次世代(小さなことからはじめる;親の文化をつたえたい;一世と二世のあいだ)
第3章 インタビュー 陳天璽(早稲田大学教授、無国籍ネットワーク代表)さんに聞く―わたしは、わたし 国籍からの解放~無国籍の思想
第4章 社会と歴史をうつしだす少数民族と移民(少数民族からみた国民国家;移民とはなにか)
著者等紹介
山村淳平[ヤマムラジュンペイ]
1990年代にアジアやアフリカで被災民や難民への医療支援をおこなう。2000年代から現在まで横浜市の診療所で内科医としてつとめている。そのかたわら、日本の移民・難民の医療にたずさわっている
陳天璽[チンテンジ]
早稲田大学国際教養学部教授。無国籍ネットワーク代表。1971年、横浜中華街に生まれる。国際関係に翻弄され、生後間もなく無国籍となる。その経験から日々のなかで、国籍、国境、国家、アイデンティティとむきあう。筑波大学大学院国際政治経済学博士。ハーバード大学フェアバンクセンター研究員、日本学術振興会(東京大学)研究員、国立民族学博物館准教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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はなちゃん