出版社内容情報
日本で始まった大学教育改革は当初、組織や制度の改革に重点が置かれ、授業のあり方については話し方や教材提示法など小手先の授業改善指導にとどまっていた。大学教育改革の最大の課題は「教える教育」から「学生自らが学ぶ教育」への転換である。筆者が試行錯誤してようやく到達した「学生とともに作る授業」(双方向型授業)の実践の記録を収録。本書から双方向型授業のつくり方とのその成功のポイントを会得できる。
第1章:私の授業の一コマ紹介
第1部:双方向型授業とは何か
第2章:知識伝授型から双方向型へ
第3章:双方向型授業を始める
第4章:大学授業に対する学生の選好
第5章:学生とともに作る授業から学生とともに進めるFDへ
第2部:双方向型授業【実践編】
第6章:第一歩は授業後のコミュニケーションから
第7章:講義を聞くだけの一方通行にしない
第8章:グループ発表で作る双方向型授業
第9章:私の授業を受けた受講生の感想
第10章:木野先生の授業に出会って
第3部 双方向型授業への思い
第11章:もう少し若ければ、私もやってみたかった(大平祐一)
第12章:私の双方向型授業「多文化社会論」(ヴァミューレン 服部美香)
木野 茂[キノ シゲル]
1966年、大阪市立大学大学院理学研究科修士課程を修了後、同大学理学部教員。公害調査や被害者支援にも取り組み、1983年より大阪市大自主講座を主宰、環境問題の教育・研究を始める。大阪市立大学の教育改革と立命館大学で、大学教育のパラダイムシフトを目指して「双方向型授業」を開講する。
主な著書:『環境と人間―公害に学ぶ』(東京教学社、1995年。2001年に新版)、『大学授業改善の手引き――双方向型授業への誘い』(ナカニシヤ出版、2005年)、『大学を変える、学生が変える――学生FDガイドブック』(ナカニシヤ出版、2012年)など。
内容説明
大学教育改革の最大の課題は「教える教育」から「学生自らが学ぶ教育」への転換だ。双方向型授業のつくり方とその成功の秘訣。試行錯誤の連続から生れた、双方向型授業の実践の記録。
目次
私の授業の一コマ紹介
第1部 双方向型授業とは何か(知識伝授型から双方向型へ;双方向型授業を始める;大学授業に対する学生の選好;学生とともに作る授業から学生とともに進めるFDへ)
第2部 双方向型授業“実践編”(第一歩は授業後のコミュニケーションから;講義を聞くだけの一方通行にしない;グループ発表で作る双方向型授業;私の授業を受けた受講生の感想;木野先生の授業に出会って)
第3部 双方向型授業への思い(もう少し若ければ、私もやってみたかった;私の双方向型授業「多文化社会論」)
著者等紹介
木野茂[キノシゲル]
1941年、大阪生まれ。1964年、大阪市立大学理学部物理学科卒業。1966年、同大学大学院理学研究科修士課程修了、同年より同大学理学部教員。1971年より公害調査や被害者支援に取り組み、環境問題の教育・研究を開始。1983年より大阪市大自主講座を開講。1987年、大阪市立大学評議員。以後、大学教育改革およびFDの推進に携わる。1994年より「双方向型授業」を開始。2003年、大学教育研究センターに異動し、副所長。2005年、大阪市立大学を定年退職。同年より立命館大学教授。教養教育センター副センター長を務め、双方向型授業の開発を続ける。2015年、立命館大学を定年退職。2016年度は立命館大学と大阪市立大学で非常勤講師。理学博士。大学教育学会代議員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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