加害者家族支援の理論と実践―家族の回復と加害者の更生に向けて

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  • サイズ A5判/ページ数 207p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784877986094
  • NDC分類 326.3
  • Cコード C2032

内容説明

犯罪「加害者」の家族が取材攻勢、差別・非難、被害弁償などの重圧から自殺するケースがたびたび起きている。人権、福祉、修復的司法、社会政策、臨床心理の専門家が、加害者家族の現状と課題を考え、実態調査と支援の実践例から効果的な支援のあり方を提案する。

目次

第1部 加害者家族支援とは何か(加害者家族の現状と支援に向けて;加害者家族支援への理論的アプローチ;加害者家族支援の理論的基礎に関する予備的考察;ソーシャルワーク理論からのアプローチ)
第2部 加害者家族と刑事弁護(捜査段階における支援;起訴から公判に向けての支援;公判における支援;殺人事件の家族支援;否認事件の家族支援;少年事件と家族)
第3部 加害者家族への社会的支援(加害者家族支援と弁護士;加害者家族の生活保障;加害者家族の子どもたちの支援;関係修復に向けた支援)
第4部 加害者家族への心理的支援(加害者家族支援としての心理療法;加害者更生と加害者家族への心理的支援;加害者家族へのグループアプローチ)

著者等紹介

阿部恭子[アベキョウコ]
NPO法人World Open Heart理事長。東北大学大学院法学研究科博士課程前期修了(法学修士)。2008年大学院在籍中に、社会的差別と自殺の調査・研究を目的とした任意団体World Open Heartを設立。宮城県仙台市を拠点として、全国で初めて犯罪加害者家族を対象とした各種相談業務や同行支援などの直接的支援と啓発活動を開始、全国の加害者家族からの相談に対応している。近年、矯正施設における再犯防止教育の一環として、加害者家族理解や家族の関係修復を目的とした教育支援にも力を注ぐ

草場裕之[クサバヒロユキ]
弁護士、仙台弁護士会所属。東北大学法学部卒業。日弁連子どもの権利委員会副委員長、仙台弁護士会刑事弁護委員会委員長などを務める。その他、NPO法人仙台ダルクグループ理事、東北・HIV訴訟を支援する会事務局長、東北薬害肝炎訴訟を支援する全事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぱる

2
加害者家族支援について考える取っ掛かりとして良い本。より深く検討したい部分については参考文献をあたる必要があるのかなと思った。ただ、実例を知るだけでも抽象的な問題意識から脱することができて大きな意味があったと思う。私はけっこう、社会的役割を重視してしまっていたかもしれない。もっと個人に着目して支援について考えてみようと思った。2017/07/17

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