内容説明
志布志事件、氷見事件、足利事件、郵便不正事件、布川事件…2000年代に相次いだ、再審無罪事件の数々は、「冤罪を生まない」刑事司法改革という大きな課題を突き付けた。社会の関心の高まりの一方で、改革のために作られた法制審議会の「新時代の刑事司法制度特別部会」では、取調べの可視化をはじめとする数々の改革項目が後退していると言われている。本書では、「特別部会」での議論を検証するとともに、「冤罪を生まない」刑事司法改革のために、何が必要かを提起する。
目次
まえがき「新時代の刑事司法制度」に求められるもの(水谷規男)
Q&A冤罪防止のための改革はどこまで進んでいるのか
国際社会では、日本の取調べはどう見られたか―国連・拷問禁止委員会第2回政府報告書審査傍聴記(桜井昌司)
冤罪防止のために私たちにできること―市民グループの紹介(日本国民救援会、なくせ冤罪!市民評議会)
冤罪についてもっと知りたい人のために
著者等紹介
水谷規男[ミズタニノリオ]
大阪大学法科大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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