内容説明
死刑廃止に向かう世界の潮流に反し、頑なに死刑を維持する日本の立場は、ますます孤立しつつある。死刑をめぐる日本の特異性を検証し、その行方を予測する。
目次
第1部 変動するアジアの死刑と頑なな日本(現代アジアにおける死刑の多様性;フィリピンおよび日本における死刑―「経済発展なき廃止」と「廃止なき経済発展」;アジアにおける死刑廃止のフロント・ランナー―韓国と台湾;アジアにおける共産主義と死刑―中国、ベトナム、北朝鮮;2つの都市の物語―香港、シンガポールにおける死刑と殺人抑止力;アジアの死刑から学ぶこと;日本における死刑廃止の障害物)
第2部 日本の死刑を動かすものは何か?―裁判員裁判、被害者、人権、政治(死刑は特別か?―裁判員制度下の死刑事件審理に関する考察;日本の死刑裁判における被害者と感情;アサハラを殺すということ―アメリカ人テロリストの死刑執行から被害者と死刑について考える;死刑をめぐる日本と世界の文脈)
著者等紹介
ジョンソン,デイビッド・T.[ジョンソン,デイビッドT.][Johnson,David T.]
ハワイ大学教授。専門は法社会学。シカゴ大学で社会学を専攻の後、カリフォルニア大学バークレー校で法律学と社会政策の博士号を取得。2002年にthe American Society of Criminologyおよびthe American Sociological Association最優秀図書賞受賞
田鎖麻衣子[タグサリマイコ]
弁護士、第二東京弁護士会所属。日弁連刑事拘禁制度改革実現本部事務局次長、死刑廃止検討委員会副委員長、NPO法人監獄人権センター事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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