マスコミはなぜ「マスゴミ」と呼ばれるのか - 権力に縛られたメディアのシステムを俯瞰する （補訂版）

日隅一雄

現代人文社（2012/01発売）

• サイズ B6判／ページ数 261p／高さ 19cm
• 商品コード 9784877985134
• NDC分類 361.45
• Cコード C0036

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Yoshiko]

あるセミナーで登壇者が引用していたので読んだけれど、私には役に立ちませんでした。広告会社の一業種一社制が日本にはないことが問題だと指摘していますが、そのことと、日本のマスコミの広告主からの圧力への弱さとを直接結び付ける論理的な回路がこの本を読むだけではわからなかった。一業種一社制であっても、広告主が自社に関する報道が気に食わなかったら広告をおろすぞと圧力をかけることは当然ありうるわけで。他の部分も情報をたくさん集めたなあとは思うけれど、ではなぜ日本のマスコミがヘタレなのかということは結局わからなかった。

2022/03/30

[ヨースケ]

垂直統合問題。経営と編集権の分離が出来ないのは既得権益にぶら下がるマスメディアの性？（記者クラブ制度然り）再販制度に守られ尚かつ軽減税率に肖るマスメディアの存在意義は何処に？？

[めがね]

何でも国家権力の圧力のせいにするのはよくないと思いました。

2015/07/15

[Koichi Sakai]

こういうシステムの中にあっては自由な言論も心もとない。記者の良心と会社人としての責任との葛藤はきっとあるのだろうと思う。いずれにせよ、マスコミを単に批判するだけでは何の解決にもならない。むしろ、勇気をもって良心の行動を起こそうとする記者をいかに応援するかということを考えたほうがいいのかもな。

2014/01/27

[Fukuda Keigo]

日本のマスコミの政府(自民党)に如何にいいように利用されてきたのかが丸分かりにになる。

2012/10/07