内容説明
学校の教室で日常的に起っていることを法の視点で見るとどうなるの?新学習指導要領に盛り込まれるようになり、今、教師の間で注目される法教育。学校で起こるさまざまなできごとの中に、法教育の素材は溢れている。地域や家庭での生活も、法的視点で見ることで、よりよくなったり、解決したりすることがたくさんある。
目次
法の必要性と意義(グラウンドを使っていいのは?)
合意形成と法(掃除当番は輪番でなくてはいけないの?;約束はなぜ守らなければならないの?;キャプテンが決まらない!;多人数の意見が採用されて当然じゃないの?;「女子はスカート」の校則ってどうなの?)
紛争解決と法(ケンカ両成敗ではいけないの?;「日直やり直し」から見えてくるものは?;それは誰がやったのか…正しい判断って?)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てくてく
7
学校生活でありがちなトラブルや疑問を事例として、そこからルールの決め方、契約、罪刑法定主義などを説明している。やはりなぜ女子学生はスカートの制服なのか、というところが一番興味深かった。それぞれの事例の最後に教員への指導アドバイスが掲載されているなど丁寧で良いのだが、ルールの重要性の前に自分自身、自分の権利がまず守られるべきという点を教えるべきなのではないかと思った。2019/07/06
銀雪
1
思っていた内容とは少し違っていたけれど、とても読みやすく楽しめた1冊。普段の学校生活では「そんなの当たり前だろ」と思われてしまうようなことを法の視点から丁寧に解説している。特に考えさせられたのは「女子は制服」の校則についてのエピソード。多数決についての話も、民主主義について考えさせられた。私はこういう、教科書に出てくるような模範的というか標準的というか、ある意味でリアリティに欠ける学校生活を描いた物語は非常に好きだし、法の考え方にも興味があるので、ぜひ続編も読んでみたい。2012/10/30
k66gunso0822
0
あるある!と思う学校での日常場面を取り上げてます。どうしたらいいのか問題点が見えなかったり、前と後で言ってることがちがったりなど、誰だってよくありますよね・・・。法をツールにする!という考え方が新しい発見でした。2010/04/18