実践刑事弁護 〈国選弁護編〉 (新版)

実践刑事弁護 〈国選弁護編〉 (新版)

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  • サイズ A4判/ページ数 124p/高さ 30cm
  • 商品コード 9784877983161
  • NDC分類 327.6
  • Cコード C2032

出版社内容情報

刑訴法改正をふまえて、公判前整理手続を追加。受任から、公判、判決、上訴そして収監まで何をすべきか一読して理解し、実践できる。書式CD-ROM付

第1部 第一審
1 指名通知
 1 国選弁護人契約の締結等
 2 通常事件の被告人国選選任手続(本庁管轄の場合)
 3 被告人国選弁護人選任手続(八王子支部管轄の場合)
2 記録の閲覧・謄写
 1 検察官開示記録の閲覧・謄写
 2 裁判所での閲覧・謄写
 3 記録検討の留意点
3 接見
 1 接見において確認をとるべき事項
 2 被告人とのその他の連絡方法
 3 東京拘置所での接見,宅下げ,差入れ
 4 警察署での接見,宅下げ,差入れ
 5 仮監置室・同行室での接見
 6 検察庁での接見
 7 休日接見の注意点
 8 八王子拘置支所での接見
4 情状証人との打合せ
 1 関係者情状証人との打合せ
 2 現場調査の方法
5 休日接見
6 示談
 1 示談にあたって
 2 示談の対象
 3 被害者との連絡
 4 示談の具体的交渉
 5 贖罪寄付
7 検察官,裁判所との打合せ
 1 検察官との打合せ
 2 裁判所(書記官)との打合せ
 3 打合せの趣旨
 4 公判前整理手続
 5 公判前整理手続導入後の実務の変化
8 公判手続
 1 冒頭手続
 2 検察官立証
 3 弁護人立証
 4 弁論要旨
9 判決言渡し
 1 判決言渡期日における弁護活動
 2 判決書
 3 実刑判決確定後の収監・処遇
 4 仮出獄
10 判決言渡し後
 1 結果報告書
 2 報酬請求
 3 国選弁護報酬の増額要求について
 4 手みやげ等の受領について
11 勾留に関わる弁護活動
 1 勾留理由開示
 2 勾留取消請求
 3 勾留執行停止
 4 接見等禁止の解除
 5 保釈手続
12 外国人事件
 1 通訳人の依頼
 2 弁護の留意点
 3 公判手続
13 少年事件
 1 総論
 2 少年の刑事事件の特徴
 3 少年の身体拘束
 4 公判手続
 5 家庭裁判所への移送
 6 処分
14 国選から私選への変更

第2部 即決裁判
1 担当日の連絡
 1 制度の概要
 2 被告人段階は必要的弁護
 3 第1回公判期日
 4 期日指定方式
 5 スケジュール管理
2 事件の連絡
 1 指名打診
 2 受諾後
3 接見
4 記録の閲覧
5 同意手続
6 公判
 1 即決裁判の公判の概要
 2 即決裁判における情状弁護
 3 検察官の求刑意見
 4 弁護人の弁論
 5 控訴事由の制限
 6 報酬

第3部 上訴審
覚せい剤取締法違反事件
 1 上訴
 2 控訴審
 3 上告審

第4部 資料

はじめに
 現在,刑事司法制度は,大きな改革のまっただ中にあります。
 ご承知のとおり,2005年11月には公判前整理手続等を含む新刑訴法の施行,そして,2006年10月からの日本司法支援センター(法テラス)がいよいよ実働を開始し,これに伴う国選弁護制度改革,被疑者国選制度および即決裁判制度が施行されます。そして,2009(平成21)年から裁判員制度が開始される予定となっており,終戦後に制定・施行された現行刑事訴訟法始まって以来の大変革期にあります。
 そのような時代の中で,われわれ弁護士は,適正な刑事司法の担い手としての自覚を持ち,謙虚にその技術の研鑚を深めていかなければなりません。
 本書は,当会の刑事弁護委員会に所属する有志の委員の手によってこれまで執筆,編集を重ねてきました。
 新入会員のための刑事弁護の「はじめの一歩」を,わかりやすく,まるで自ら体験するように解きほぐしている非常に優れた入門マニュアルであるとともに,経験を積んだ弁護人が初心に戻り,その基本を確認するうえでも優れた実務書として好評を得ており,数々の制度改革を織り込んだ本新版も,同様の評価が得られるものと確信しております。
 さて,上に書いたとおり,制度の改革が急ピッチで進んでいます。そのため,本新版の出稿時には確定していなかった事項も複数あります。日々着々と改革が進んでいくなかではやむをえないことではありますが,本新版編集スタッフもその点のフォローまで十分にしてくれております。
 どのような形でそのフォローがなされているか,本書の中にそのヒントが隠されています。
 このような改革期には遊び心も必要です。業務多忙のなか,編集・執筆にあたった委員の遊び心の現れとして,岡本三平,伊東ひとみ両新人弁護人の活躍とともに,そのヒント探しも併せてお楽しみください。
2006年11月
東京弁護士会会長 吉岡桂輔

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