Genjinブックレット<br> いま世界で何が起きているのか―私たちにできること

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いま世界で何が起きているのか―私たちにできること

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  • サイズ A5判/ページ数 67p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784877982829
  • NDC分類 329.6
  • Cコード C0036

出版社内容情報

いわれなき暴力を振るわれる人々をどうすれば救えるのか。
世界ではテロが横行している。その一方で、国家もまた一般市民を傷つけている。綿足たちが止めなければいけないのはテロだけなのか。誰も被害を受けないために何ができるか。未来に向けての新しい国際ルールを提案する。

基調講演
「荒ぶる正義」に替わるもの
国際人道法と国際刑事裁判がもたらす希望
最上敏樹

パネル・ディスカッション
不処罰の連鎖を断つ
いま、市民に何が求められているか
東澤 靖・伊藤千尋・西野瑠美子・最上敏樹・寺中 誠

世界で起きていることをもっとくわしく知るための用語解説

はじめに
 いま、この瞬間にも、世界中の国や地域で紛争やその他の暴力に人びとがさらされています。それは二国間や多国間の戦争のみでなく、独立をめぐる内戦、軍事政権に対する抵抗、少数民族への弾圧、民族間の対立など、さまざまな背景の中で起こっています。そうした暴力の中では武器を持たない一般市民が圧倒的に犠牲になっているといわれており、無辜の人びとに対する人権侵害の事実究明や裁きは、残念ながら不十分なままです。
 女性への戦時性暴力を含む紛争下における暴力は、アムネスティ・インターナショナルにとって非常に重要な課題のひとつです。私たちは一貫して、たとえ紛争下にあっても守るべきルールがあると訴え続け、加害者に対する公正な裁きと被害者に対する救済を求め続けてきました。2002年に設立された国際刑事裁判所(ICC)は、ジェノサイド(集団殺戮)、戦争犯罪、人道に対する罪という、国際法で最も深刻といわれる犯罪を裁き、人権侵害の加害者が誰も処罰されないという「不処罰の連鎖」を絶とうとする重要な一歩だと、私たちは考えています。
 しかし、4年前にニューヨークで起きた9・11同時多発爆破攻撃以降、国際社会のこうした取組みや前進を後戻りさせようという動きがあります。たとえばアメリカは、国際刑事裁判所をめぐる国際的な協調を拒否し、国際刑事裁判所を批判し、むしろ妨害するというような行動に出ています。そして2003年3月、イラク戦争に突入しました。また現在、「テロとの戦い」という名の下に、世界各国でこれまで築いてきた国際的な人権の基準、あるいは法を無視するといった行為が公然と行なわれるようになってきています。また「テロを防止する」という名目で、特定の国、民族、文化、宗教を持った人びとに対する差別と排外政策が進められようとしています。
 2005年9月3日、アムネスティ・インターナショナル日本は「紛争下の暴力をどう裁くのか~未来に向けての新しい国際ルール~」と題してシンポジウムを開催しました。シンポジウムでは、国際刑事裁判所、9・11、そして市民社会といったものをキーワードに、紛争下の暴力をどう裁くのか、暴力の被害者は何を求めているのか、私たち一般市民がその中でどういった役割を担うべきなのか、担えるのか、といったテーマをさまざまな角度から討論しました。本ブックレットはその記録集です。
 シンポジウムでは基調講演の最上敏樹さん、パネリストの伊藤千尋さん、西野瑠美子さん、寺中誠さんが、それぞれのご専門の分野や現場での経験を通して、共通の問題や課題をわかりやすく、そして力強くお話ししてくださいました。会場には若い学生を中心に170名以上が集まり、講師とパネリストの言葉一つひとつに熱心に聞き入り、多くの質問が飛び交いました。またブックレット作成にあたっては、司会の東澤靖さんも含め、ご多忙の中で皆さんにシンポジウム記録の校正を短期間にお願いいたしました。この場を借りて、ご協力くださったすべての方々に心から感謝とお礼を申し上げます。
 最後にこのブックレットが、「目には目を」的な発想ではない、暴力の連鎖を絶とうとする世界中の市民の挑戦を知っていただくきっかけになることを切に願っています。

2006年1月
川上園子
アムネスティ・インターナショナル日本

内容説明

復讐と報復ではなく、被害者の救済と加害者の公正な裁きを―。重大な人権侵害や戦争犯罪を裁き、「より安全な」社会のために国際社会がなすべきことは何か?そして、私たち一人ひとりに求められる行動とは。

目次

基調講演 「荒ぶる正義」に替わるもの―国際人道法と国際刑事裁判がもたらす希望
パネル・ディスカッション 不処罰の連鎖を断つ―いま、市民に何が求められているか
世界で起きていることをもっとくわしく知るための用語解説