中止未遂の理論

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  • サイズ A5判/ページ数 294p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784877982485
  • NDC分類 326.15
  • Cコード C3032

出版社内容情報

未遂論の中核的テーマである中止未遂について、その不処罰・減免の政策的および法理論的根拠を明らかにし、矛盾のない中止行為と任意性との理解に努める画期的書。

 目次 中止未遂の理論

 はじめに

 序 論 中止犯論の再検討
 第一章 中止未遂の基本思想
  第一節 中止未遂における不処罰・減免の政策的根拠
   第一款 黄金の架橋説
   第二款 恩典・褒賞説
   第三款 刑罰目的説
   第四款 責任履行説
   第五款 自説の展開(謙抑説)
    第一項 ドイツにおける中止未遂の不処罰の根拠
    第二項 わが国における中止未遂の刑の減免の根拠
  第二節 中止未遂における不処罰・減免の法理論的根拠
   第一款 未遂行為と中止行為との関係
   第二款 消極的構成要件メルクマール説
   第三款 違法性阻却・消滅・減少説
    第一項 ドイツにおける違法性阻却・消滅説
    第二項 わが国における違法性減少説
  第四款 責任阻却・消滅・減少説
    第一項 ドイツにおける責任阻却・消滅説
    第二項 わが国における責任消滅・減少説
  第五款 当罰性・可罰性阻却説
  第六款 刑罰阻却・消滅説
  小括

 第二章 中止行為の意義
  第一節 未終了未遂と終了未遂
   第一款 未説
    第一項 フランクの公式
    第二項 自律的動機説
    第三項 関心説
    第四項 所為計画説
   第二款 客観説
   第三款 帰責可能性説
  第三節 規範的任意性判断
   第一款 法に内在する道徳説
   第二款 犯罪者の理性説
  第四節 任意性に関するフランスの学説状況
  第五節 任意性に関するわが国の学説状況
  第六節 任意性判断のための三つの指導形相
  第七節 具体的事案の検討
  小括
  結論

 文献一覧
 

はしがき

本書は、ドクター論文として執筆し、一九九九年三年中旬には略ぼ完成したものである。しかしその後、主審に当たられる新倉修教授が多望をきわめ、論文提出の手続が大幅に遅れたため、当初、審査後に本稿を出版する予定を変更し、審査前に公にすることとした。
 私が中止未遂に興味をもち始めた一九九四年当時、既にドイツではこのテーマをめぐってかなり活発な議論がなされていたが、わが国ではさほど大きな関心は示されていなかった。右のドイツの議論をふまえて書かれた主要な論文としては、山中敬一、城下祐二、清水一成の三教授のそれがあるのみであった(本書が、ほとんどドイツの学説を中心に論じられているのは、こうした理由に因る)。しかしここ数年、この地でも中止犯の問題に注目が注がれるようになり、金澤真理助教授を始め、少なからぬ研究者たちがこのテーマについての論文を発表している。本書は、一九九九年以前の学説状況を基に書かれたもので、右の論文の見解には直接言及していないが、これらの見解によって本稿での自説が変わるものではない。否、むしろ強められた部分さえある(なお機会があれば、右の見解に対する私見を述べることとしたい)。この細やかな

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