出版社内容情報
エイズ感染について、法律、経済、政治学などの研究者が、各国におけるエイズ患者の実状、その支援・救済制度などを調査し、エイズをめぐる社会の反応を国際比較する。
はじめにー本書の課題
エリック・A・フェルドマン
第1部
各国の HIVと血液
第1章 アメリカの血液とエイズ
第2章 日本のHIVとエイズ
第3章 フランスの血液、医療、正義および現状
第4章 信頼から悲劇へ
第5章 ドイツの血液「スキャンダル」とエイズ
第2部
第6章 文化的観点からみた血液
第7章 血液の政治
第8章 血液の循環
第9章 血液と裁判
第10章 結論 汚染された血液についての比較政治
血液を介してのエイズ感染は、世界各国で未曾有の医療被害をもたらした。
各国の状況を調査・研究し、その背景をさぐる。そこから、私たちは、将来への教訓をどう読み取るか。
内容説明
政治学、社会学、法学、倫理学、医学などの研究者が総力をあげて取り組んだ成果!血液を介してのエイズ感染は、世界各国で未曽有の医療災害をもたらした。各国の状況を調査・研究し、その背景をさぐる。そこから、私たちは、将来への教訓をどう読み取るか。
目次
第1部 各国のHIVと血液(アメリカの血液とエイズ―科学と政治と医原性の惨事;日本のHIVとエイズ―私的紛争から公的スキャンダルへ;フランスの血液、医療、正義および現状;信頼から悲劇へ―HIV・エイズとカナダの血液システム ほか)
第2部 比較研究―医療災害における政治(文化的観点からみた血液;血液の政治―エイズ危機における血友病患者のアクティヴィズム;血液の循環―血液とエイズと情報の経済学;血液と裁判―米国におけるHIV訴訟と被害者側弁護士の役割 ほか)
著者等紹介
フェルドマン,エリック・A.[フェルドマン,エリックA.][Feldman,Eric A.]
ペンシルバニア大学ロースクール教授。ニューヨーク大学法と社会研究所副所長(1998年当時)、イェール大学社会政策研究所でロバート・ウッド・ジョンソン社会保健政策研究奨学金を受け、またフルブライト・フェローとして東京大学の司法政策比較国際センターに派遣された。『ロサンゼルスタイムズ』、『アメリカ比較法学ジャーナル』、『社会と法研究』、『ヘイスティングセンター・リポート』、『ランセット』などの出版物に、法と社会、日本の保健政策、HIV・エイズに関する文を書いている
ベイヤー,ロナルド[ベイヤー,ロナルド][Bayer,Ronald]
コロンビア大学ジョゼフ・L・メイルマン公衆衛生研究科教授。この15年間、エイズ蔓延によって提起された倫理、法、および政策上の問題にとりくんでいる
山田卓生[ヤマダタカオ]
日本大学教授
杉山真一[スギヤマシンイチ]
弁護士(第二東京弁護士会)。ニューヨーク大学ロースクール客員研究員(1996‐1997年)。東京HIV訴訟原告弁護団メンバーとして訴訟内外の活動に従事する(1995‐1996年弁護団事務局次長)
山下篤子[ヤマシタアツコ]
翻訳家。北海道大学歯学部卒業
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