内容説明
名古屋鉄道谷汲線は、豊かな自然にめぐまれた、レトロな電車が走っていた路線。谷汲線のイメージは、大方こういうものであったであろう。しかし、一方で我々がこの谷汲線のことをどれだけ深く理解していたかについては、資料も少なく、よくわからないというのが実態ではなかろうか。本書では、谷汲線を「歴史」「レール」「廃線跡」の三つの面からクローズアップし、この課題に少しでも答を見いだそうとした。
目次
序章 現役時代の谷汲線(谷汲線とは;谷汲線の旅 ほか)
第1章 谷汲線の歴史(谷汲と谷汲山華厳寺;鉄道開設の動き ほか)
第2章 谷汲線のレール調査(わが国のレールの概況(谷汲鉄道開業まで)
谷汲線レール調査の概況)
第3章 谷汲線の廃線跡をたどって(黒野→黒野北口;黒野北口→豊木 ほか)
終章 調査を終えて(レールの実地調査あれこれ;廃線跡と歴史調査)
著者等紹介
大島一朗[オオシマイチロウ]
1959年(昭和34)9月、兵庫県龍野市生まれ。1983年(昭和58)東北大学経済学部卒業。在学中に東北大学鉄道研究会に在籍し、1981年(昭和56)に共同研究の「日本硫黄沼尻鉄道」廃線跡レポートを鉄道雑誌に投稿。兵庫県神戸市在住
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