目次
序章 越境者の生をめぐる動態とミクロヒストリーの視角
第1部 故郷と帰属をめぐる重層性(日本の越僑(VietKieu)二世世代の「帰還」経験―2010年代を日本とベトナムで生きること
故郷を見出す―南スーダン共和国ジュバとハルツームからの帰還民
亡命チベット人にみる帰属意識の複相性と生活戦略)
第2部 せめぎあう空間―ホストと越境者が生み出す社会的結合と差異(紛争による人の移動が作り出した地域社会におけるつながりと差異―ウガンダの難民居住地における難民と移民のミクロヒストリー;境界の可視性と不可視性―マレーシアにおけるインドネシア人労働者の現地化のミクロヒストリー;ミクロヒストリーを通じて考える対立の記憶―ベトナム南部メコンデルタ多民族混淆社会の経験と場をめぐる歴史語り)
第3部 個をめぐる生の物語と共生への模索(樺太日本人慰霊碑はなぜ建立できたのか―日ソ戦後サハリンにおける樺太旧住民慰霊碑等建立のミクロヒストリー;海を渡った一族―沖縄の座間味島をめぐる移動史;越境経験の物語と自己意識―タイ・ビルマ国境域における雲南系ムスリム・パンロン人を事例に)
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