内容説明
国際社会の平和をめざす欧州安全保障協力機構・少数民族高等弁務官(HCNM)の成立に至る議論の変化、すなわちナショナル・マイノリティに関する規範意識自体の変容をさまざまな論争を通して追究する。
目次
第1部 ナショナル・マイノリティと紛争予防(ナショナル・マイノリティと国際社会;ナショナル・マイノリティ・レジームと規範)
第2部 欧州安全保障協力会議(CSCE)におけるナショナル・マイノリティと少数民族高等弁務官成立過程(第一期:人権としてのナショナル・マイノリティ・イシュー(1973年ジュネーブ交渉~1989年ウィーン再検討会議)
第二期:一部アクターによる規範認識の変容(1990年コペンハーゲン人的側面会議~1990年パリ首脳会議)
第三期:人権規範からの独立過程(1991年ジュネーブ少数民族専門家会議~1991年モスクワ人的側面会議)
第四期:新マイノリティ規範の形成(1992年プラハ閣僚理事会~1992年ヘルシンキ首脳会議))
欧州における紛争予防とナショナル・マイノリティ
著者等紹介
玉井雅隆[タマイマサタカ]
立命館大学大学院国際関係研究科博士後期課程修了、博士(国際関係学)。2007年OSCE(欧州安全保障協力機構)現地調査員。現在、高知大学医学部非常勤講師、立命館大学政策科学部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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