内容説明
市場制度・多重所有制への転換による高度成長によって、経済制度・政策、社会組織、政治体制はどのような変化をし、そうした政策・制度の新展開をどう評価すればよいのか。本書はその本質に迫る。
目次
第1部 マクロ政策ならびに制度(マクロ経済政策―進まぬ経済発展方式の転換;地域開発政策―新しい経済地理学の観点から;価格制度―経済市場化の行方;財政制度―改革の再検証と評価;土地政策―農村の開発と地方政府;貿易政策―輸出振興策の調整;為替制度―資本規制下の人民元「国際化」は可能か;農業政策―食糧自給戦略と「農業構造調整」の課題)
第2部 ミクロ的制度と政策の展開(金融制度―独立性なき金融システムの限界;企業制度―国有、民営混合体制の形成とその問題;人口・労働移動政策―農民工の市民化は進むか;雇用・労働政策―発展途上国中国の市場化過程と労働;賃金制度―体制移行と部門間賃金格差)