内容説明
東アジアにおける近代的国際秩序を問い直し、中国の市場主義の奔流・日本の高度成長の挫折、この現実から議論を掘り起こし「共同体」を展望しつつ、日中それぞれの課題解決のための議論がリアルに展開される。
目次
はじめに 苦悩の共有から信頼の醸成へ
基調報告(中国外交の進歩と転換―希望と挑戦;転形期日本の苦悩と展望―「高度成長」終焉の後)
第1部 市場経済下の光と影(グローバリゼーション、政府と社会ガバナンス―日本の経験と中国への示唆;グローバリゼーションにおける格差社会の構造―転換期における中国と日本の課題;社会主義市場経済体制における所有権改革と基層社会の変容―物権法と転形期の政治社会)
第2部 北東アジアにおける国際秩序のゆくえ(近代以降の東アジア国際体系変革の示唆;中国の東アジア地域一体化戦略―限度、方式とスピードの再考;華夷秩序をめぐって―国際関係史的考察)