内容説明
法の形成・運用に携わり、これを担う人たちを法文化現象として捉える本書では、地域的・時代的に種々の法文化における多彩な「法の担い手たち」を取り上げ、論じている。
目次
法の担い手たち
ローマ元首政の始まりと法学者―ラベオーとカピトーの軌跡から
コバルビアスと普通法
イギリスの議会主権におけるダイシー伝統の部分的変更の兆し―ソバーン事件判決の意味するもの
市民による無償の法的助言活動は禁止されねばならないのか―ドイツの「法的助言法Rechtsberatungsgesetz」および「法的サービス法Rechtsdienstleistungsgesetz」の問題点
譜代藩内藤家の藩主と「御條目」―草創期の家中法度の分析を手がかりとして
法律の制定―内閣立法と議員立法
企業法務における法の担い手
法の担い手の特殊日本的存在形態―“擬似的法の支配”の担い手としての準法曹
清代の監獄運営―囚人の衣食の問題を中心に
解釈か改正か―香港基本法解釈のメカニズム
イスラーム法と執行権力―19世紀イランの場合
著者等紹介
佐々木有司[ササキユウシ]
日本大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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