内容説明
改革・開放期における市場経済化を契機とする農村地域の社会変動に対応して、基層政権が下位の社会集団、利益集団といかなる関係を再構築しつつあるか、コーポラティズム論といった政治社会学の方法論を引照して跡づけ、農村地域の統治構造の再編のゆくえを考察する。
目次
序章 中国農村における社会変動と統治構造をめぐって
第1章 農村地域における地域権力構造の変容―小城鎮建設を基軸にして
第2章 農村地域における社区の再編と非制度的な社会構造
第3章 村民自治制度の導入と農村統治―「ローカルな国家コーポラティズム」の視点から
第4章 農村基層政権工作とその変容―村民自治制度の導入を契機として
第5章 地方行政機構改革と統治構造の重層化
終章 改革・開放期における統治構造の変容―利益集団とコーポラティズム論
補論 「北東アジア学」創成に寄せて
著者等紹介
江口伸吾[エグチシンゴ]
1968年神奈川県生まれ。1992年成蹊大学法学部政治学科卒業。2000年成蹊大学大学院法学政治学研究科政治学専攻博士後期課程単位取得満期退学。同年より島根県立大学総合政策学部助手。2004年成蹊大学より博士号(政治学)取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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