スペインにおける国家と地域―ナショナリズムの相克

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  • サイズ A5判/ページ数 294p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784877911140
  • NDC分類 311.3
  • Cコード C3031

内容説明

本書は、地域・民族、地域主義・ナショナリズム、言語の歴史的形成過程を明らかにしながら、カタルーニャ、バスク、ガリシア、アンダルシアを取り上げ、歴史的現在のスペイン研究に一石を投じる。

目次

第1章 国民国家の形成と地域ナショナリズムの擡頭
第2章 多元的国家体制の模索
第3章 多言語国家スペイン
第4章 カタルーニャ・ナショナリズムの歴史―民族精神から言語=文化的同化論へ
第5章 変容するバスク・ナショナリズムとその多様性
第6章 ガリシア主義の歴史―「ケルトの神話」から急進的社会主義へ
第7章 アンダルシア主義の歴史―同等の権利と共生を求めて
補章 歴史学とナショナリズム―スペインにおける「歴史教育改革」論争

著者等紹介

立石博高[タテイシヒロタカ]
1951年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。現在、東京外国語大学外国語学部教授

中塚次郎[ナカツカジロウ]
1952年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。現在、フェリス女学院大学国際交流学部教授
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感想・レビュー

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ゆたか

0
「スペイン」と言っても、文化的に統一された一つの国があると思ってはいけない。今のスペインは、レコンキスタの時代から形成された連合王国が現代まで残ってしまった結果形成されたのである。マドリードの中央政府が国民国家の形成に失敗した結果、地域ナショナリズムが勃興することとなる。第二共和政期、カタルーニャ等で自治憲章が制定されるなど、運動は盛り上がりを見せるものの、フランコ時代に下火になり…一筋縄ではいかないスペインの歴史を知るために。2012/05/23

よきし

0
スペインという国の成り立ち、諸王国の駆け引きや弾圧、内外の問題の処し方など含めて非常に面白かった。カスティーリャ王国が覇権を握りスペイン語の地位を獲得し、言語的同化を強いる歴史、深い爪痕となったスペイン内戦。一度統一されながらも独立を守り抜いたポルトガルなど学ぶことの多い書だった。2010/03/01

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