内容説明
グローバル化、情報化の進展、紛争に関わる「宗教」現象の顕在化といった今日の国際社会において、宗教学を始め、政治学や社会学、文化人類学など様々な領域から新しい世紀の「宗教」をめぐる動向の行方を探る。
目次
第1部 研究報告(宗教と近代国家をめぐって;国民統合における宗教と情報化―チベットの事例;マレーシアにおけるカトリック・コミュニティの現在;現代タイ国における仏教の諸相―制度と実践の狭間で;インドにおける「宗教対立」現象と脱近代の模索―「コミュナリズム」の彼方へ;現代レバノンにおける宗派制度とアイデンティティ;東方正教の現在;ヨーロッパのイスラーム復興運動;アフリカ 宗教は「市民」創世の原動力になりうるか;アメリカk¥しゅうきょうからよむ21世紀の世界;エピデミック化するアマゾンの幻覚宗教)
第2部 討論(現代世界と宗教;現代宗教とグローバル化;宗教の現在と未来―「宗教回帰」と世俗主義のせめぎあい)