感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
玲
4
病状の進行と並列して、多くの作家・俳人・歌人と子規との交流が描かれていて、明治文学界の「革新」がよくわかった。こうやって「ホトトギス」や「アララギ」はできたのね。同時に、読みたいものが増えた! 中でも、夏目漱石との惜別を詠んだ「行く我」の歌はじんときた〜。松山、道後温泉に行きたい。高浜虚子、伊藤左千夫、長塚節、また与謝野晶子、佐佐木信綱をもっと知りたい。2010/11/27
baアタマ
2
1993年。子規の命日/糸瓜忌が9月19日だそうなので。子供向けの読み物でさらっと読めました。子規のエネルギッシュで割りと衝動的な性格や、漱石、虚子など多くの交友、病苦の辛さも解りやすく具体的に書かれていました。晩年は腰に7ヶ所も穴があき膿が流れだし腰から背中にかけて激しく痛み、大抵37-8度の熱があった)にもかかわらず句会を開き、亡くなる2日前まで仕事(新聞連載)をしていたそうです。22で喀血、29で寝たきりになり35で亡くなりましたが残した仕事と精神力(生き方)がスゴい。 2015/09/26
いわさんたろう
2
子ども向けの本は全貌をつかむのに分かりやすくていい。2009/07/21
サトル
0
正岡子規35年の生涯を余すことなく総覧することが出来た。当時のエピソードが生き生きとした会話と巧みな挿絵で映し出されている。漢詩から小説家や政治家を目指すが肺結核を患いながら俳句や短歌の世界へ、洋画家の中村不折の画法から「写生」に目覚め、夏目漱石ら友人たちとの心温まる交遊の数々、大学を中退して日本新聞社で精力的に俳句に打ち込み、後継者に選んだ高浜虚子から道灌山で拒否されるものの根岸の子規庵を舞台に命尽きるまで健筆を奮った。正岡子規の偉大さは先覚者として仲間を率いて行ったことにあるという解説に深く納得する。2025/04/07
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