内容説明
創業30年余、CI・戦略デザインによる企業の蘇生、Gマークの再生などに取り組み、PAOSならではの幾つものサクセスストーリーを築き上げた中西元男の哲学だ。未曾有の転換期の真っ只中にあって、過ぎ去った時代の「成功意識・体質」から抜けきれない「構想不況企業」への戦略構築のすゝめ。
目次
第1章 イメージバリューが創る新しい経営
第2章 ネットで発信・集積WGDの心意気
第3章 「人間の世紀」におけるグッドデザイン
第4章 知的・美的な経営スタイル
第5章 「文化成長」で混迷打開
第6章 企業経営の座標軸を再構築
第7章 高度情報化社会のマーケティング
第8章 日本人をデザインし直す21世紀戦略
著者等紹介
中西元男[ナカニシモトオ]
1938年、神戸市生まれ。桑沢デザイン研究所修了(59年)、早稲田大学第一文学部美術卒業(64年)、同大学院芸術学中退。在学中に、「早稲田大学デザイン学部設置への試案」を発表し、総合大学にこそデザイン教育の拠点設置を、と訴える。1964年、日本で初めてのCI書『デザインポリシー/企業イメージの形成』を浜口隆一氏と共著で上梓する。68年に(株)PAOSを設立。経営者に理解されるデザイン理論とデザイン手法の開発をテーマに研究と実践を重ね、100社近い企業のCI・戦略デザインを手掛け、数多くのサクセスストーリーを実現させた。海外では、PAOSニューヨーク(80年)、PAOSボストン(85年)、PAOS北京(95年)、PAOS上海(97年)を相次いで設立。(株)中西元男事務所を98年に設立し、PAOSをマザーブランドとするオープンシステム化・バーチャルカンパニー化を推進するとともに、講演・執筆・コンサルティングなど個人活動にも積極的に乗り出す。国内の企業・団体はもちろん、米国のハーバード大、スタンフォード大、カリフォルニア大バークレー校、フランス国立ポン・ド・ショセ、中国は北京中央工芸美術学院など海外のビジネススクール等での講演も多数。学生の教育にも力を注ぎ、立命館大学経営学部大学院で客員教授として教えるほか、これまでに武蔵野美術大学、上智大学経営学科、桑沢デザイン研究書でも教壇に立つ。通産省主催から財団法人日本産業デザイン振興会主催へと98年に民営化されたGマーク(グッドデザイン賞)審査委員長を2000年まで三期務め、Gマーク改革に取り組む。ライフワークは「デザイン心とデザインビジネスのデザイン」で、デザインの日の2000年10月1日、(株)ワールド・グッドデザインを旗揚げ。新しいデザイン運動・ビジネス戦略の構築を通じて、優れたデザインシーンおよびデザインビジネスに心を寄せる世界のデザイニストの集結を目指している。主な著書に、『DECOMAS(経営戦略としてのデザイン統合)』(三省堂)、『企業とデザインシステム』全13巻(産業能率大学出版部)、『CI革命』(朝日新聞社)、『個業化の時代』(徳間書店)、『価値創造する美的経営』(PHP研究所),『PAOSデザイン』(講談社)、『New DECOMAS デザインコンシャス企業の創造』(三省堂)、『感動成長の発想』(プレジデント社)など
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