内容説明
神戸で4年目の冬から初夏。童話を紡ぎ、料理本の撮影をし、本をめぐる対話をする。闘病する母との日々で感じる、生きることと死ぬこと。日記エッセイシリーズ第11弾。*2019年1月~6月分を収録。
著者等紹介
高山なおみ[タカヤマナオミ]
1958年静岡県生まれ。料理家、文筆家。レストランのシェフを経て、料理家になる。におい、味わい、手ざわり、色、音、日々五感を開いて食材との対話を重ね、生み出されるシンプルで力強い料理は、作ること、食べることの楽しさを素直に思い出させてくれる。また、料理と同じく、からだの実感に裏打ちされた文章への評価も高い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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野のこ
21
たくさん付箋して見直す前に図書館に返却しちゃったーー!図書館のスタッフさん付箋のまま返しちゃってごめんなさい💦お母さんの介護、私の祖母と重なることろが多くてずっとおばあちゃんを思いながら読みました。なおみさんのお母さんの人柄が愛らしかった。家族みんながお母さんのことをおもってて、兄弟同士の思いやりもあって私には素敵なご家族だなってあたたかい気持ちになった。2022/08/27
アルパカ
7
お母さんの介護に兄弟が協力しているのがいい。高山さんが何でも文章にしないと気が済まない自分に気が付いてはっとしたり、自己嫌悪に陥っているところは読んでいて少しびっくりしました。それが仕事だとわかっているんだけど、と書いていましたが。2022/12/17
松子
4
図書館で借りたので、12を先に読んでしまっていました。 12巻でお母さんの死のことが書かれていましたが、今回これを読んで、お母さんが弱られていく時間へ、家族の皆さんがどのように寄り添っていかれたかを知ることができました。 弱っていく親の面倒を見ることはものすごく、大変だと思いますが、医療関係者の方の協力を得ながら、そして、多くの人との助け合いをしながら、このような時間が持てるということは心の準備にもつながるのではないかと読み進めていきました。2023/08/18
at@n
4
母親の看取りが中心となった日々の記録。『帰ってから、お腹がすいてもいいようにと思ったのだ。』の頃と文章も見ているものもだいぶ変わってきているんだろうなと思った。昔の文章に強烈な印象を受けたので残念ではある。2023/08/16
Tommy
4
親が死ぬ記録はいろんな人がいろんな形で残しているけれど、どれも本当にさまざまで、自分だけのオンリーワンな体験になるんだろうなという予感。また、信仰があるということは、自分が死ぬという事実を受け入れるのにすごく役に立つのだろうな。。。などいろいろ考えさせられた。保険やら健康診断やら年金やらどれだけ準備しても、人間は死ぬことそのものがやっぱり怖い。そこは何も変わらないから。2022/11/19