内容説明
神戸での生活がはじまった。ごはんを作ってたべ、絵本の物語を書き綴る。太陽と共に過ごしながら、自分の暮らしをつくっていく。日記エッセイシリーズ第6弾。
著者等紹介
高山なおみ[タカヤマナオミ]
1958年静岡県生まれ。料理家、文筆家。レストランのシェフを経て、料理家になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Sakie
15
スイセイさんが独りで暮らす吉祥寺の家。スイセイカスタマイズされた部屋は高山さんが思うのとは違う意味で整っていた。その人その人の「したい生活」の様式は皆違う。お互いにしていた我慢や遠慮からの開放を味わう時期。そういう表現がぽろぽろと混ざり込んでいる。スイセイさんの傘に守られている自分。はみ出した自分。抑えてた自分。スイセイさんとうまくやれない自分。新しい神戸の生活の描写の下に伏流する葛藤。『その人といつまでも一緒にいられると思ったとたん、目には見えないくらいの微妙さで、関係はくすぶり、こわれはじめる』。2021/06/18
アルパカ
5
神戸で楽しそうに暮らしていらっしゃるようで(時折ふっと孤独を感じる時があるようだけど)、良かった。大家さんのおじいさんもいい方のようで大家さんに恵まれているなあ、と思った。屋上でシーツなんかを思いっきり干しているようなのも羨ましい。幼稚園の先生をしていたお母さんが90歳の誕生日を迎えてしばらくして亡くなられたそう。2020/09/03
らて
4
高山なおみさんのエッセイが昔から好きで、 色々と読ませていただいているせいか 気分的にはもう『知り合い』の粋(笑) なおみさんのエッセイは 正直に真っ直ぐ自分の感情と向き合っているような感じがして 取り繕っている感がないのです。 (本文には若い頃は自分の弱さをみれていなかったとありますが、それが若さなのでは?とおもっている) そして、ところどころに載っているお料理レシピも嬉しい。 今回は2016年7月~12月の日記。 まだ夏もきてないのに、なんだか冬が恋しくなった。2020/05/25
at@n
3
神戸に引っ越してからの文章に「〜てくださる」「くださった」がやたらと増えたと思う。新しい人間関係を結ぶに当たって気を遣っているのか。神戸や六甲に住んだことのある人間としては仲良し集団を六甲村と呼ぶ表現にひっかかりを感じる。神戸は村以外の人間を受け付けないような閉鎖的な土地柄ではないと思うので、土地の名前を付けずにMORIS界隈村とでも呼べばよいのに。2021/09/16
Paku501
3
たっぷりと洗濯する。。。。というのを読むと、いつも私も洗濯したくなります。 住まいも、仕事も変化が大きくあったようで いろいろと想像してしまいます。2020/06/19