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出版社内容情報
人の本棚は、とっても不思議に面白い。
料理家、古書店、酒屋、デザイナー、カメラマン……それぞれに生業を持つ仕事人たち。編集者である著者が敬愛する19組の本棚を訪ねて、たっぷりと話を聞きました。それぞれの人柄と仕事ぶりを知る著者が引き出す、本と人生の物語。おすすめ本を300冊超紹介。
編集者のおすすめポイント
暮らしにまつわる本づくりに携わり、様々な分野の仕事人とつながりが深い編集者・赤澤かおりさんによる本棚探訪記。旧知の仲でも、本棚を前に話を聞きはじめると、それぞれの人生が色濃くあらわれ、思いがけない新たな一面が見えてきます。アノニマ・スタジオのWeb連載『仕事人の本棚』をもとに加筆修正し、書籍版特別編として料理家の高山なおみさん、エディトリアルデザイナーの若山嘉代子さんなど特別篇を加えた19組の本棚と人生のストーリー。それぞれの方のおすすめ本は300冊を超え、ブックガイドとしても楽しめる本好き必見の一冊です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
65
図書館本 いろんな分野で活躍する仕事人の本棚。皆さん、気負ってないのにおしゃれで素敵です。わたしの好きな本が出てくると、すごく嬉しい。スタイリスト池永陽子さんの言葉「何度も片付けようと思っているんだけど、途中でこれはどうしようかと開いちゃったら最後。じっくり見入っちゃって、結局片付かないの」もう同意しかないです(笑2020/11/06
kana
46
本棚という宇宙。敢えて手元に残しておく本の集合体、本棚は所有者の思考や価値観や人生の軌跡が反映される宇宙的な魅力がある。だから人の家では必ず本棚をチェックしたくなるし、好きな人がどんな本を読むのか知りたいと思う。本書はそんな純粋な好奇心に基づき執筆される。なぜなら取材先は著者の仕事仲間や友人知人や尊敬する方限定だから。取材と称して好きな人達の本棚を見せていただき話が聞けるなんて幸せな仕事、私もやりたい。本棚が雑然としているのもよくあるインテリアとしての本棚と違って「用の美」としての美しさがあって好ましい。2018/05/05
紫羊
29
本棚のカラー写真が可愛かったので赤いカバーを外して持ち歩いていた。紹介されていた料理の本、何冊か手元にあったので読み返して実作してみよう。2018/08/18
スノーマン
28
どの本棚も生々しくてとても良いです。そしてこの本の真っ赤な装丁にはどんな意味があるのかなと考えたりするのも楽しい。人生色々あるので小さな頃読んでいた大切な本をずっと持ち続けるのって難しいから、ちょっとぼろっとなった本の背表紙とかの写真に心を掴まれた。最後の最後、持ち主さんの子供の頃のマイ綴りにはさらに心をグイッと持って行かれた!私もあんな本作ってた〜そしてムスメもよく作ってるので(子供はみんな作る?)ムスメのごちゃごちゃコーナー整理するときは取っておいてあげたいなと思った(笑)2017/10/29
Tui
26
数ある鎌倉ガイド本の中でも個人的ベストな『鎌倉のんで、たべる』の著者による、気になる人の気になる本棚紹介。著者のルーツや日々の生活そして仕事上でのつながりが深い方々からなる人選のため、よくある本棚写真集やブックガイドをイメージして読むと、やや偏った内容と感じるかもしれません。料理や写真に関する書籍が多いのも、編集者として多くの料理本に関わってきたから。本棚とその持ち主を通して、自身のルーツや職業歴について語っている部分も多めかな。鎌倉の鈴木屋酒店の主人の本棚、そして本のセレクトが一番ぐっときた。2018/05/15