内容説明
世界各地で見つけてきた手仕事や工芸品、日々愛用する生活雑貨、そして希少なアンティーク。物が導く、旅、暮らし、家族の思い出。桐島かれん愛用の品々にまつわる物がたり。
目次
1 思い出の物がたり(裁縫箱;バカラのグラス ほか)
2 旅の物がたり(チベット家具;ミャンマーの漆器 ほか)
3 暮らしの物がたり(ブローチ;カーディガン ほか)
4 家族の物がたり(「普通の家庭」に憧れて;母の勇気、子の勇気 ほか)
著者等紹介
桐島かれん[キリシマカレン]
大学在中にモデルを始める。1986年大手化粧品会社のイメージキャラクターに起用され一躍脚光を浴びる。1989年伝説のバンド「サディスティック・ミカ・バンド」に参加。以降、モデル、女優、歌手、ラジオパーソナリティとマルチに活躍。1993年に写真家、上田義彦氏と結婚、四児の母でもある。現在はモデルとして、美しい暮らしの提案など雑誌を中心に活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こふみ
20
育った環境に培われたセンスに、桐島家に受け継がれる名品も加わって出来上がった美しいエッセイです。 旦那様が撮影した写真とお母様のあとがきに、ご家族の暮らしを垣間見させてもらった気持ちになりました。2022/11/18
お静
15
今年初めてかれんさんのお店、ハウスオブロータスを知ってファンになった。この本であの品揃えのルーツを知ることになった。文もきれいでセンスある表現だった。 手作り、民芸、古い本物の良さを改めて感じさせてくれた。又お店に行きたくなってしまった。2019/06/14
ジュースの素
11
本当に素敵な本。母親の洋子さんが心配するほどの完璧主義らしい。祖父母の写真やエピソードもあるが、立派で誇り高い人だった。美意識や凛とした生き方はかれんさんにそのまま伝わった。世界をあちこち歩き、その場の手仕事に感動して今もそれらを扱う店を切り盛りしている。夫の上田氏の趣味もいいなぁ。古い洋館に似合う壺を海外から抱えて帰るそうだ。母・洋子さんに鍛えられた生き方がシャンと繋がっていて逞しいかれんさんがいる。2019/06/11
りえ
7
大好きな桐島かれんさんの本。品のある文章にご主人である上田義彦さんが撮影された写真、どれも素敵なものばかり!かれんさんの美意識の高さ(自分自身に対してだけではなく)には本当に憧れる。こんなにも研ぎ澄まされたセンスがあると、楽しいだろうな😌お母様である洋子さんも好きなので、ご家族についてもたくさん書かれていたのが嬉しかった。おじい様、おばあ様も素敵な方だったんだな。私も将来子どもを授かった時は、「自立」「責任」「生活力」を身につけてもらえるような子育てをしたい。2019/03/23
二藍
7
暮らしになじんだ生活雑貨を多く取り上げている本、ということで手に取った。桐島かれんというそのひとのことは知らなかったものの、この本を読むととてもうつくしい、丁寧な生きかたをしている女性なのだということがよく分かる。ただ外見がそうだというだけではなくて、好きなものを好きと言うこと、それを大事に伝えてゆくこと、手仕事に敬意を払うこと、といったスタイルの潔さがとてもかっこいい。桐島家のドラマチックなエピソードを綴った文章もとても読みがいがあった。2015/07/11