内容説明
太平洋戦争は、なぜ日本人にとって、あれほど悲愴な戦いとなったのか?そこに係わってくる「日本の歴史そのもの」。「単なる侵略戦争」では、語れきれぬ部分。消えゆかんとする、「戦中派」のこえを聴け。
目次
1 日本人の「戦争」―古典と死生の間で(実感と「抽象」;「僕は妣の国に往かむと欲ひて…」 ほか)
2 「開戦」と「敗戦」選択の社会構造―“革命より戦争がまし”と“革命より敗戦がまし”(“戦争か平和か”の選択でなく;「国体」を支える社会構造 ほか)
3 天皇・戦争指導層および民衆の戦争責任(半世紀後の戦争責任論;天皇の戦争責任 ほか)
4 日本の「戦争」と帝国主義―空腹の帝国主義と飽食の帝国主義(帝国主義の昔と今;金銭と暴力―シャイロックから帝国主義へ ほか)
終章 特攻・玉砕への鎮魂歌(「汝心あらば伝へてよ玉のごとわれ砕けにきと」;『戦友』と『同期の桜』 ほか)
著者等紹介
河原宏[カワハラヒロシ]
1928年生まれ。政治学博士。専攻は日本政治思想史。早稲田大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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