感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
77
          
            絵本。グアム島でひとり、ジャングルの中に隠れ住み戦後28年間も生き抜いた横井庄一さんの物語を切り絵で描く絵本。読み聞かせ向き。2020/09/28
          
        anne@灯れ松明の火
40
          
            8月には戦争に関する本も読んでおきたいと思っていたら、新着棚で、こちらを発見! インパクトのあるタイトルとモノクロの切り絵にドキッとした。横井庄一さんの名前を知っている人は多いだろう。でも、その生涯をどれほど知っているだろう。この本を読んでみて、私は驚くことばかりだった。子どもの時も不幸な境遇にあり、召集され、グアムで戦い、ジャングルに隠れてからも、必死に生きた横井さん。その後は……。戦争に人生を大きく左右され、大切な時間を奪われた人が、ここにもいる。二度とこういう人を生み出してはいけない。2020/08/06
          
        わむう
35
          
            元日本兵の横井正一さんの生涯を描いた切り絵絵本。グアム旅行に行ったときに横井さんが28年間住んでいてジャングルを訪れたことがあります。たった一人で明かりもなく自分なら1時間いることも無理だろうなと思いました。発見された時の「恥ずかしなら帰ってまいりました」という言葉はあまりにも有名です。爆弾を皿や針に作り替え、数か月かけて木で服を作るなど物づくりをすることが唯一生きる希望だったとあります。「人を殺すための道具を生きるための道具に変えたのです」2020/09/29
          
        ほんわか・かめ
34
          
            恥ずかしながら、終戦を知らずに長年ジャングルに潜んでいた人、という認識しかありませんでした。戦争さえなければ、家族と別れることもなかったでしょう。横井さん自身も子どもや孫に囲まれる人生があったのかもしれないと思うと、取り戻すことのできない人生に、はかりしれない無念さを感じました。2020/08/02
          
        ヒラP@ehon.gohon
31
          
            グアム島で横井庄一さんが発見された衝撃から50年たつのだと、しみじみと振り返りながら、どうしてその時生まれていなかった亀山さんがこの絵本を手がけることになったのか、そちらが気になりました。  しかし、私が知らない横井さんの生い立ちまで遡って描いた、この伝記絵本に、作者の関心ポイントの深さを感じます。  横井さんは「戦争」であり「昭和」そのものなのです。  時代や社会は激しく変化していく中で、根元的な問題性が忘れ去られていくことへの警鐘として受け止めました。  2021/03/02
          
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                  - 和書
 
- 闇の華たち






