内容説明
剣は武蔵の円明流、矢田川河原で砲術も。『鸚鵡籠中記』から読み解く江戸時代の武芸。
目次
第1章 尾張柳生の鬼才「浦連也」(江戸柳生と尾張柳生;新陰流の創始者「上泉秀綱」;剣聖の生誕地;関東管領家の内紛 ほか)
第2章 朝日文左衛門の武術(まず槍(鑓)からはじめる
尾張藩の槍は管槍
槍の次は弓
尾張の弓術 ほか)
著者等紹介
大下武[オオシタタケシ]
1942年生まれ。早稲田大学文学部国史専修卒業。近代思想史専攻。愛知県立高校教諭を経て、春日井市教育委員会文化財課専門員として、1993年から二十年間「春日井シンポジウム」の企画、運営に携わる。現在、NPO法人東海学センター理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ワッピー
6
その昔、神坂次郎「元禄御畳奉行の日記」で一躍世に知られた記録魔の朝日文左衛門を軸に、当時の尾張の武道旧跡を辿るムック本。その当時は柳生連也斎も存命だったし、意外にも武蔵の円明流も根付いていたり、全国から武術家が集っていたことがわかります。文左衛門自身はいろいろな武術家に弟子入りしたものの、そこまで身を入れて練習したかはどうも怪しくて、熱が冷めてはまた別の武芸に移っていたようです。とはいえ、そのおかげで、当時の諸武道の状況やエピソードまで詳細に書き残されて伝わったわけです。この好奇心は見習いたいもの。2018/02/10
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