目次
旅の始まり
屋久島
神の領域へ
太古の谷
山の案内人
サンダーソン・カメラ
巨木に会う
ウィルソン株
命のつながり
伝説のマツ
100年後への伝言
若者たち、その後
著者等紹介
古居智子[フルイトモコ]
大阪生まれ。北海道大学卒。米国ボストンでジャーナリストとして活躍後、1994年米国人建築家の夫とともに屋久島に移住。NPO法人屋久島エコ・フェスタ理事長。環境保護活動に励みながら、島の暮らし、歴史、自然をテーマに執筆活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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@nk
34
中へ入り見上げると、空がハート型に縁取られる巨大な切株が屋久島にある。それはウィルソン株と呼ばれ、屋久島の名所の1つであり、その名前にもなっているのがアーネスト・ヘンリー・ウィルソン。本書では、ウィルソンが見た100年前の屋久島の姿、そして彼自身の生涯についても触れられている。もしウィルソンがいなければ、屋久島は世界遺産になっていなかったのではないだろうかと、読了して思った。/現在私は種子島で暮らしている。屋久島に沈む夕陽に心動かされる日々で、ついに先週末、屋久島へ行った。白谷雲水峡を訪れた後、2022/09/28
Hayashibara Tomomi
3
屋久島旅行の予習として借りた一冊。 旅行案内の本では知ることができない、屋久島の豊かな植生や、100年前の屋久島の様子、そしてウィルソン株について知ることができて、とても良い本でした。2018/04/03
ココアにんにく
3
屋久島は未踏の地。旅番組を見るたびに行きたいと思っている場所。トロッコ道や縄文杉と魅力がいっぱい。その中でもウィルソン株は大人気。ウィルソンって?図書館で本書を見つけたので興味を持って読みました。英国人植物学者だった!わずか10日間の滞在!ガラス乾板の写真。すごく味わいがありますね。モノクロームのコントラストのこもれび。手伝った若者3人の姿。無風のときじゃないと撮影できないほどのシャッタースピード。当時の島の風俗文化の空気が伝わってきます。2017/10/28
rumi
2
ウィルソンが発した警鐘によりこの島が今尚緑に覆われていることに感謝。百年前の彼からの伝言ーーWhen you destroy the forests you upset the balance of nature.The present generation must remember that it only holds the forests in trust for future generations.こう言ったら悪いがエコだ環境だとなるとよく聞く感じな言葉なのだが、屋久島で彼と過ごした当時の若者2014/02/16