内容説明
掃除や片づけ仕事はだんだん嫌いになるのに、草取りだけは好きになる。仮住まいの猫の額ほどの庭でも、夫を送り出したついでにちょっと、郵便を取りこみに出たついでにちょっと、夕刊を取り入れるついでにちょっとと、おまけがつく。風は冷たくても、光が春を告げると、庭が手招きして誘う。老いの入口をユーモラスに描く。
目次
草引きはお好き?
たまごばくだん
お札が消えた
ひとり旅は幻となって
今日はなあに
「エコライフ」
感謝すること
私はスカート
グライダーのおふたり
だ・め・よ!〔ほか〕
著者等紹介
松原喜久子[マツバラキクコ]
旧満州国撫順市に生まれる。大家族で育ち、家庭を持ってからも、姑や義理の妹など大勢の中で暮らす。子育てのなかで児童文学と出会い、自らの体験を昇華させた「ひみつシリーズ」を完成させる。近々は、ことばだから表現できる世界をと、身辺観察を楽しむ。日本ペンクラブ、中部児童文学界会員
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